94y MINI Cooper1.3i
94y MINI Cooper1.3i
ユーザー車検
普段からすべてのメンテナンスはDIYですましている…というか走行距離が少なすぎて大きな問題も起きずDIYですんじゃってるというのが実際か…ので車検もユーザーで通してやろうと心に決めていた。車検は普通に走っている車であればテスター屋でチェックした程度であっさり受かるものだと一般に言われているのをご存知ですか。意外なほどハードルは低いらしい。であればうちのごく好調なミニだっていけるんじゃないかな〜。ミニだけ特別視してショップじゃないと車検できないという考えはどうかと。だってある意味非常に原始的で触りやすいクルマなんだしさ。車高だのちょっと考えるべきところはあるけど毎週のようにジャッキアップして遊んでいる身としてはどうしても自分でやってみたいという気持ちになったのです。
巷でショップに出して20万掛かった30万掛かったという金持ち自慢みたいな車検の記事を読むけれど、ミニショップで受ける車検が高いのは国産車をディーラーで車検するのと同様に、予防整備の部分が費用総額を押し上げているのが現実だと思います。予防整備についてはオーナーの考え方次第なので、車検整備時にそれも含めた作業を誰かにしてもらってその後安心して乗りたい人はそういう方法をとればいいし、オレみたいに毎週のようにどこかいじってる人はおそらく「どこのゴムパーツがちょっとヒビ入ってきてるのでそろそろ発注するか」なんてことも自分でやっているのではないかと思うので、そういうかたちで愛車の状態を把握できているのであれば車検時の予防整備は無駄じゃないかと思うんです。普段からトラブル予防を含んだ視点でクルマをいじって遊んでるわけだしね。自分でタイミング見極めて対処すればいいんだから。要するにオレにとっては車検は積もりに積もった不具合の解消やこの先2年のための対処の場ではなく、単に2年に一度の法制度上の通過点でしかないわけです。
ということで素人ではありますがはじめてのユーザー車検をミニでやってきちゃいました。無謀か?えへっ。
ちなみにユーザー車検の一番の利点は金額の安さ。整備を他人に依頼しないのですから当然ですが。
沖縄は自賠責が本土の半額くらいなので、実際に最低限掛かる法定費用等は、
費用 | MINI Cooper |
自動車重量税 | 25,200 |
自賠責保険料金 | 13,260 |
自動車検査登録印紙代 | 1,400 |
自動車リサイクル預託金 | 10,800 |
計 | 50,660 |
約5万円。や、安い。
準備編
■下調べ
ちょうど陸運事務所近くに用事があり、2時間ほど待機時間ができたのでユーザー車検について具体的に調べてみようと思い陸運事務所をたずねてみました。
ユーザー車検に対応してくれる窓口に行くと係官が丁寧に詳しく手順などを教えてくれました。
検査当日必要になる書類をこの時購入し、ユーザー車検を初めて受ける人のためのビデオを見せてもらったあと、30分ほど実際のラインを脇にある見学用コースでじっくり見学。
自分があそこに入ったら結構テンパってしまいそうだなーと思ったけど、実際に流れを見ることができ、かなりやる気が湧いてきました(笑)。
■車両の整備
車検のための車両の整備は車検前にやるのではなく休みのたびにのんびりやりました。うちのミニは3ヶ月間でもせいぜい2〜300キロしか走らないので問題ないでしょう(笑)。
24ヶ月点検の項目を見るとわかると思うんだけど、それほど難しいものってないんだよね。ほとんどはこれまでにやったメンテナンススキルでできる範囲のチェック項目なので、プロのように手際良くとはいかないけど毎週やってればいつか終わるくらいのゆるい感じで楽しみながら点検しました。ブレーキパッド・シューの交換やOH、足廻りの換装などはちょっと慣れたユーザーなら皆自分でやりますよね。
ちなみに自分のクルマを自分でいじるのならたとえ分解整備であっても何の資格もいりませんので、やれるスキルがあるなら遠慮なくどんどんいじり倒しましょう。クルマの整備は使用者の自己責任ですから、自分でやっても誰かに依頼しても責任は使用者本人にかかってきますのでその点は理解しておくことが必要ですが(その責任を転嫁できるかどうかが自分でやるか外部委託するかの違いですかね)。
あと車検のための整備の一環として、当日の朝に検査場近くの予備検査場(テスター屋)で前・後・Pブレーキ、サイドスリップ、排気ガス、スピードメーター、光軸の5項目についてテストしてもらうことにしました。点検整備記録簿は前整備で全部自分で整備したように書きますが、実際はアライメントや排ガスについてはこの時点でOKが出たときにチェックすることにします(本来はこの項目はテスター屋さんに委託したことになり、その旨記載の必要があると思う。)
ぶっちゃけ実際に問題になるのは外観など、その他の車検を通すための準備です。ミニユーザーなら理解できると思うけど車検に通る状態で乗ってる人は稀な車だからね。
うちのミニも、
@ラバコンをコイルスプリングに換装している(×→緩衝装置の種類の変更に該当)
Aバックミラーをルーカスタイプに換装している(×→可倒式ではない。危険な突起あり)
B傾斜ナンバーステーを使用してナンバーをバンパー下に設置(×→ナンバーはバンパー上に設置しなくてはならない)
Cヘッドライトをエンジェルアイにしている(△→微妙。レンズにカットがないため光が散る可能性あり)
Dアイピークの取り付け(×→こんな突起物は許されるわけがない危険物(笑))
E運転席・助手席にフィルム(×→可視光線透過率が低いのでNG)
Fギアボックス廻りに少々のオイル漏れ(×→オイル漏れはNG)
Gハイローの使用(×→○だと思うでしょうが大抵×でしょうね。なぜなら車高調への換装はOKですが受検時は調整範囲の中立位置を以て最低地上高をクリアしなくてはならないため。ふつうはラバコンが潰れてて中立より高くしないと車高9cmは稼げない事が多いので厳密には検査基準をクリアできていないはず。ミニの場合車高を上げるためにハイローを使うけれどもそんな事情は検査基準とは全く関係がないのです)
などなど、そのままだと外観検査や下回り検査で落とされそうな心配事がいくつもあったので、これらの対処が必要になりました。
具体的な対処法は以下のとおり。
@コイルスプリングはリアについては丸見えなので諦めてラバコンに戻しました。リアはフロントに比べれば作業もたいしたことないからね。フロントは見えないのでたぶん大丈夫だろうと賭けに出ることに(笑)。
Aミラーも諦めて素直に純正ドアミラーに戻しました。
Bナンバーは新車時の位置にステーで戻しました。
Cエンジェルアイは微妙らしいので不安要素を減らすためにシールドビームに戻しました。
D素直に取り外しました。
E素直に剥がしました。
Fエンジン上部から下部まで万遍なくブレーキクリーナーで洗浄。幸いにも漏れはごく微量なのでおそらく大丈夫でしょう…。
G一番悩んだのがこれ。でもミニのハイローは通常の車高調と異なり中立位置ですと言い張ってしまえば確認できない構造なのでそのままで行くことにしました。
まあ結果的に取り越し苦労の部分も多かったというのが結論なんですが、このへんは性格などが関与する部分ですからお好きなように(笑)。
■書類等の準備
車検、つまり継続検査に必要な書類は以下のとおりです。
@自動車納税証明書(直前の納税の際の領収書に「自動車納税証明書(継続検査用)」と書かれているものが付いていればそれでOK)
A自賠責保険証明書(これまでのものと、更新される車検期間をカバーしているものとで新旧2部必要)
B車検証(リサイクル料預託済みの印が押してあること)
C自動車検査票
D自動車重量税納付書(CとDは陸運事務所のユーザー車検受付窓口で貰えます。)
E検査申請書
F検査手数料印紙
G自動車重量税印紙(E、F、Gは沖縄においては陸運事務所隣の沖縄県陸運協力会で購入します。)
H点検整備記録簿(自分で整備するときは自分で作ります。様式は自動車検査独立行政法人のサイトにあります。)
これら書類の中で悩んだのが点検整備記録簿の書き方。ミニには不要な箇所が結構ある。いい加減に片っ端からレ印つけると突っ込まれる元になるのでご注意。ネットの情報や書籍、新車時付属のローバー製記録簿を見て不要箇所を調べて書きました。結構苦労したな。ここに書いてもいいんだけど、オレ同様わからない人にはいい勉強になるので自分で勉強しましょうね。
■検査の予約
予約は専用電話番号を用いて行います。
受検希望日の7日前(土日祝祭日年末年始を除く)から予約できますので、カレンダーで希望日から7平日遡った日の午前零時から前日まで予約が可能です。
予約内容は、
@受検予定事務所(複数ある場合は希望の事務所を選択します。)
A希望日
B検査ラウンド(一日4ラウンドに分かれています。希望のラウンドを選択。)
予約の際に車台番号の下4桁が必要なのですぐに入力できるように準備しておきます。また予約が完了したら予約番号が案内されます。この番号は当日の検査票に記入しなくてはならないので忘れずに記録します。オレは週明け月曜の1ラウンドと翌日の3ラウンドを予約しました。初日に無事終了して翌日分が不要になったら車検後キャンセルする予定です。
ドキュメント受検編
■当日朝
うちから陸運事務所まで約20分。週明けの1ラウンドを予約したので万が一の渋滞を考えて7時に家を出た。必要書類と印鑑、現金、あと助手席にリジットラック2脚とツールボックスを積んだ。使うのか(笑)?
買ってから1年と3ヶ月、一度も雨の日に乗ったことがないのに朝から雨が降っていてユウウツ。だって最悪の場合たどり着けない恐れがあるからねー(笑)。途中で電気系イッたらどうしようとか心配していたけど交換した純正ワイパーもしっかり仕事をしている。何事もなく7時20分陸運事務所到着。無事に着きさえすればあとは雨はこっちの味方になってくれるかも。本当かどうか知らないが『雨の日の検査は緩い』という噂もあるし。陸事の広大な駐車場にぽつんとミニ。ちょっと早く来すぎたようだ(笑)。コーヒーを飲もうと思ったら小銭もないし、仕方なく煙草ばかり何本も吸いながら8時になるのを待つ。8時になったら予備検査場が開くのだ。
■予備検査
8時きっかりに行って見たらもう開いていた。どうぞラインに入ってくださいと促がされてすぐに入庫。ブレーキOK。サイドスリップOK。スピードメーターOK。ん?マジ?簡単すぎるね。続けて排ガスOK。光軸OK…と思ったらこのシールドビーム、左だけ光量が少ないらしい。単位はわからないが12000以上ないといけないのに装置が示す数値は10000ちょっと。このままだと受からないなーとつぶやく予備検場のお兄さん。ここでお兄さんが裏技を2種類教えてくれた。試しに裏技第一弾をやってみると11500程度まで光量がアップした。おお!裏技第二弾だと13800まで!おおおお!OKOK!!!!とりあえず裏技第一弾で受検してみることに。右は16000以上あるので左右でかなり明るさが違うんだなー。普段夜は全く乗らないので全然気にしたことがなかったけど。恐らく車検通った後も気にしないだろうし(笑)。
さてこの予備検査場、5項目の検査でなんと2000円です。日本一安いんじゃないの(笑)???丁寧で親切で心強かったです。伊山さんありがとうございました。
■書類の準備
予備検から陸運事務所の駐車場に戻ったら知り合いの子がいた。パジェロミニのユーザー代行を仲介してくれた女神である。つなぎ姿のオレを見てカワイーなんでそんな格好してるの?と仰る。彼女と同伴(笑)でカレシの話などしつつ事務所内へ。すっかり平常心を取り戻したので彼女はやっぱり女神かもしれない。事務所内には知り合いの職員が数人。そうなんです。仕事柄陸運事務所や検査法人には知り合いの方がたくさんいるんです。みんなどうしたの!?って顔をしてるので「今日はユーザー受けさせてもらいます。よろしく」と言うと半分冷やかしっぽく笑われた…(汗)。
気を取り直して受付書類の準備にとりかかることにする。
一旦陸運事務所を出てすぐ向かいの自動車税事務所へ。オレは昨年滞納して払うのが遅れたので領収書しか持ってないのだ。これでは車検を受けられないので継続検査用の納税証明書を発行してもらわなければならない。証明書は5分も待たずに交付してくれた。いまどき珍しく手数料タダでした。
次に陸運協力会に行き、端末を使ってリサイクル預託金の手続きと支払いを行なう。ここでこれを行ない、旧車検証に預託済みの赤いはんこを押して貰わないと車検は受けられませんので注意。重量税の印紙は合格後に買うことにして検査手数料印紙だけを購入、これで車検のための書類等はすべてそろったので陸運事務所の建物に戻った。
ユーザー車検受付の脇で書類を記入。受付に提示し、係官から数箇所チェックされて再度記入。無事全部整い「はいこれで受付完了です。どうぞコースにクルマを入れてください」と促がされる。「最低地上高は確保していますが車高が低いクルマなので何コースがいいでしょうか」と聞くと2コースがオススメと言われる。さっき予備検査場のお兄さんも2コースがいいだろうと言っていたので、タバコを1本吸って落ち着き、気合いを入れていよいよコースに出撃となった。
■検査本番
2コースの順番待ちには10台くらい先客がいたのでその最後尾にクルマをつける。しばらくしたら後ろに白いセダンが来たので、乗っているおじさんに「ユーザーで初めて受検するのでもたつくかも知れませんがよろしくお願いします」と挨拶しておく。おじさんは「はいはい」と答えてくれる。これでもしもたもたしても怒鳴られたりはしないだろう(笑)
そんなに待たずにいよいよ順番がやってきた。若い検査官が近づいてきたのですぐに降りて「ユーザーで初めて受検するのでよろしくお願いします」と言うとコース内での事故等は自己責任になりますので冷静に落ち着いて受検してくださいねと説明された。実際にペダルを踏み間違えて検査機器を壊して数百万弁済する羽目になった受検者もいるそうなので注意しましょう。
注意事項を説明されたあと徐に検査開始。
まずは外観検査。方向指示器ライトワイパーウォッシャーギヤをバックに〜など矢継ぎ早に指示され予想どおりあたふたしながらなんとか終了。検査官は結構大きな声を出してくれているんだけどなかなか聞き取りにくい。雨だったけど両側の窓を開けておいて正解だった。スペアタイヤや発炎筒、サイドブレーキのひき代などのチェックはなかったな。これも雨による恩恵なのかな??
次に同一性の確認。ボンネット根元の溝にある車台番号を確認し、次に原動機型式の確認。オルタネータの裏に12A〜というプレートがリベット留めされているんだけど検査官はそれを見て「うーん」と唸っている。ん?これじゃないのか?型式はここ以外では見たことないけど。聞くと原動機型式は「打刻」されているのが原則であってリベット留めだとokできないらしい。「DSで確認してもらってね」といわれこの項目はペンディングになってしまった。
いきなりペンディングくらって混乱していたのだが、それを見かねてか検査官が第2ブロックまで付いてきてくれた。サイドスリップも横に寄り添い「ゆっくり進んでねー」とかブレーキ検査でも「はい前輪載せて」「ちょっとバックして次は後輪、それからパーキングね」「次はスピードメーターです。サイドひいて40キロまで加速したらこれ押して」とボタンも取ってくれた。まるでさっき行った予備検と一緒(笑)。おかげで落ち着いてやれたのでこのブロックの検査はすべて○。雨だしパッド交換してから距離走っていないのでブレーキはどうかと思ったけど、なんの小細工もせずにごく普通にブレーキを踏んで全く問題なかったのでほっとした。やはりブレーキが弱いと言われるミニであろうと、路上で普通にブレーキが効いていれば問題ないんです。
検査官は更に同伴して第3ブロックまで付いてきてくれている。排ガス検査で旧基準のボタンを押してくれてやっと去っていった。おそらくこの検査官がいてくれなかったら結構パニくっていたと思うので非常に感謝しています。
プローブを排気管に差し込み検査開始ボタンを押し、ライトの検査ボタンを押してライトオン!すぐさま乗車してさっき教えてもらった裏技第一弾発動!!しかーし!!
左検査中……×下……え!?再検査中……×下……あれれ?
あー!!!しまったハイビームにするのを忘れた(爆)!
右検査中……○…し、しまった……どうしよう。悩んでいる暇もないのでもう一周するか…と思っていたら、さっき挨拶した後ろのおじさんが「ライトダメかー?」と声をかけてくれたので「左のときハイビームにするのを忘れちゃったんですよ」って言うと「そこにインターホンあるから総合判定の検査官に言ってごらん、もう一回やれるかもよ」と仰るのですぐにインターホンで呼んでみたら、検査官がいきなり「ハイビームにしてる!?」って聞くので「いえ、忘れてました」と言ったら「わはははは」と笑われて再検査させてもらいました。ずいぶん豪快に笑う奴だなーと思ってたら朝事務所で会った知り合いの検査官でした。あー恥ずかしい。でもありがと。
再検査したら一発でOKでした。落ちるとしたらここが最右翼だと思っていたのでかなり落ち着きました。
最後の第4ブロック下回り検査。振動検査やるとフロントにつけているコイルが鳴くかもなーと心配。でも振動検査はありませんでした。これも雨恩恵か??(後日知り合いの整備士に話したところおそらくそうだろうとのこと。ブレーキなどの検査も多少甘くなるらしい。ラッキー)しかし、ここでフロントのコイルを見破られて、かつコイルスプリングはダメと見解を出されると一旦家に帰ってあの忌わしいアッパーアームを抜く作業をやらねばならない。再検査は明日になっちゃう。コイル見つかりませんように。中立より若干高いハイローに言及されませんように。と思いながら指示されたとおりハンドルグリグリしたりブレーキ踏んだりなどの操作していたら下から盛大にコンコンコンコンと棒で各所をたたく音。その様子はモニタで見ることができるので見てたらしばらくしていきなりOKのサインが。え!やったー!全部合格だー!一発合格〜!…と総合判定のブースに言ったらあの知り合いの検査官。ニヤリと笑われ「クルマをどっかに置いてDSで原動機型式だけチェックしてもらってね」といわれて2コースを出た。
DSってなんだ??と思いつつ一旦クルマを降りてうろうろしていると朝の女神が出てきてくれた。「終わった?」と聞くのでDSに行けと言われたというとブースまで連れて行ってくれた、そこの検査官の指示で新規のクルマに混じってまた少し並ぶことになった。どうやらDSにはすべてのメーカーのすべての車両の情報があるらしい。データセンターの略称かな?
順番が来たので車を降りて事情を説明しようとするとまたもや知っている人だった。軽く挨拶を交わしたあとリベット留めの原動機型式を確認して「ここにあるはずなんだけどなー」と言いながらリベット留めのプレートの回りを探すが見つからない。ブースで書類待ちをしていた業者らしき人も見に来て「あるはずだよそこに」と言うので、検査官が持っていた軍手でプレートの脇をゴシゴシ擦るとなんと『12A』という打刻があらわれた!!びっくり!
オレはこのプレートに打刻されているものがいわゆる『打刻』だと思っていたので、ブレーキクリーナーで吹いてプレートだけはピカピカにしておいたのだが、ホンモノはそのすぐ脇に打たれていたのです(笑)。知らぬとはいえ大変申し訳ない。クルマを一旦ラインから出してブースに戻ると書類が出来ていました。やったー。検査終わり!!すげー!
…っていう態度は億尾にも出さず冷静な顔をして印紙を買い、事務所で新車検証を受け取って帰途につきました。この時点でだいたい10時半くらい。思ったより早く終わった。
■感想
とにかく下回り検査で足回りについて何も言われなくてよかったの一言に尽きるかも。それほど心配していたんだけどね。でも車検って同じ検査場でも検査官の裁量に差があるみたいだから今回はOKでも、じゃ次は対策しなくていいかというとそうじゃないみたいです。あと事務所の担当官も検査官も皆相当親切だったのが印象的でした。話せばなんでも快く教えてくれるので不安になることがありません。普通の役所とはちょっと違うね。知り合いの整備士に聞いたけどプロの人には(ある意味当然ですが)もっと厳しく素っ気無いらしい。ユーザー車検をバックアップしてくれているとも言えるこうした検査する側の対応はとても心強いものだと思いませんか?そしてオレ達ユーザーはその対応に甘えることなく、逆にしっかり自分のクルマの状態を管理していかなくてはならないな、とあらためて気持ちを引き締めることとなりました。
一般論として特に不具合がなく普通に走っているクルマは車検に合格するというのはホントかも、とも思いました。初めてだからドキドキもしたしあたふたもしたけど検査自体は難しくないし、日ごろ念入りに愛車の世話をしている人だったらユーザー車検で充分なのではとの思いを強くした次第です。そういう意味ではミニユーザーの大半の人たちはある程度自分でクルマをみている人が多いと思うのでユーザー車検に最適なグループなんじゃないのかなぁと思いました。ミニショップの稼ぎ頭とも言える車検整備での収入が減ったせいで『優良な』ミニ屋が減るのは本意ではないのでユーザー車検を積極的には薦めませんが(笑)、もし自分でやってみたいという人がいたら是非挑戦してみて欲しいと思います。おわり。