94y MINI Cooper1.3i
94y MINI Cooper1.3i
オイル・オイルフィルター交換:ミニ・クーパー
2004.11.20
ミニのオイル交換をそろそろやらなくちゃなぁと思っていたんだけど、ついでだからうちにある全車両のオイル交換をすることにしました。オイルは在庫がいっぱいあるからね。
ミニははじめてオイルフィルターも交換してみました。
交換作業
前回のオイル交換は4月に行なっている。それからまだ1000kmほどしか乗っていないので、点検すると見た目は綺麗な状態がまだ確認できるんだけど、半年以上経過していることもあり交換することにした。
ついでにまだやったことがないのでフィルターも交換することにしました。写真は交換用フィルター。ピンクの袋に入っているのは同梱されているゴム製のパッキン。太いのと細いのが2本入っているけど、ミニに使うのは細いほうだけ。
右下のはドレンボルト。
ATミニのドレンボルトはすぐ脇のセレクタケーブルのカバーが邪魔で、これをはずしてからじゃないとボルトが回せないようになっちゃっている。
このカバーは2本のボルトをはずすだけで簡単に外すことができるんだけどね。
このたった2本のボルトをはずす手間を省くための対策品がこの新しいドレンボルトなんです(笑)。なーんてまあ実際はミニの純正ドレンボルトってボルトの頭がすごく薄くてすぐナメちゃいそうな代物なんですが、このボルトは頭がかなり長いのでナメる心配がありません。
写真のとおり、比べると上の対策ボルトは径が小さく長くなっています。
セレクタケーブルのカバーをはずします。見ておわかりのとおり赤矢印で示すボルトがオイルドレンプラグなんですが、頭薄いでしょー。頭薄いひとごめんなさい(笑)。
あ、そうそう。セレクタケーブルカバーをはずす前に当然ですがジャッキアップしています。ただ、オイル交換のときはあまり高く上げないほうがオイルの抜けがいいと思います。
次にヘッドカバー上部のオイル給油口を開けます。
で、ドレンプラグを抜きます。その前にオイル処理箱を下に置くのを忘れないように!
あと何度も言うように頭が薄い(頭が薄いひとごめんなさい(笑)もはや謝ってないな(笑))ので、ナメないように気をつけましょう。
グッと力を入れて緩んだらあとは指で回します。最後は押し付けるように回し、一気にはずすと指にかかりません。
…でも手が汚れるのを気にしないで作業したほうがずっとラクですよね。
今日もパイナッポーにはなっていませんでした(^_^)。
これくらいのスラッジなら許容範囲でしょう。たぶん。
さて、オイルを抜いたので、すぐさまオイルフィルターの交換に取りかかります。
でもうちのミニは写真のようにフィルターケースの先端にエアコンコンプレッサーのベルトがあって簡単には交換できません。まずこのベルトを緩めなくてはならないのです。
まず赤矢印のプーリー固定ボルトを緩め、次に緑の調整用ボルトを緩めることでベルトを緩めることができます。
まずプーリー固定ボルトを緩めます。
次に調整用ボルトを緩めるのですが、これは車体下から工具を差し込みます。
写真のエクステンションだとまだ短いので、更にエクステンションをつけて届く長さにします。
調整用ボルトを緩めます。緑の矢印のように下から工具を入れます。
写真では緑の矢印は車体の前を通っていますが、工具は内側から差し込むんですよ(^_^;。
調整用ボルトを緩めると、プーリーはフリーになり簡単に動かせるようになります。
プーリーを動かせるように緩めたら、写真赤矢印の方にプーリーからベルトをはずして、邪魔にならない位置にずらしておきます。
それからフィルターケースの頭にあるボルトを緩めて、ケースを取り外します。外すときに中のオイルが漏れ出てくるので、写真のようにケース下に雑巾を挟んでおきました。
オイルフィルターケースの固定ボルトを緩めてケースを外すのですが…
トラブル発生!
あーあ。ボルトを緩めて外す途中で中のオイルがドバーっと出てきてエンジン下がオイルの池になってしまいました…。
フィルターケースの真下には雑巾を挟み、車体下には廃油処理ボックスと新聞紙を敷いていたのですが、肝心なことを忘れていました。
アンダーガードをつけたままだったので、フィルターケースから下に落ちたオイルはアンダーガードの内側を伝わって後方に流れ出てしまったのです。この失敗で、フィルター交換の時はオイルが下に落ちるようにアンダーガードを外さないといけないことがわかりました…。こういうトライ&エラーがDIY作業の醍醐味ですねえ←強がり(涙)。
気を取り直して作業を続けます。
緑の矢印のところにゴムのパッキンが挟まっていますので、これを新しいものに交換します。
中に挟まっていますので取るときはピッキングツールのようなものを使うといいかも知れません。でも尖ったものなら何でも出来そうだったので、細い細いマイナスの精密ドライバーを使って外しました。
モノの本ではこのパッキンの交換から新しいフィルターをセットしたケースを取り付けるまでが交換作業の肝だということなので、パッキンがヨレたりしないように慎重に取り付け、フィルターケースをしっかり取り付けます。
ケースを取り付ける時に固定ボルトを締めるときは、ケースをパッキンに当てて、回らないようにしっかり手で押さえます。ゴムパッキンがずれたりよれたりするとエンジンかけた途端にオイルが噴き出すらしい。恐ろしいね。
肝だと言いつつ手がオイルまみれなので写真がありません…ていうか左手でケースとコマを押さえつつ右手で締め付けるのでカメラ持つ手がありませーん。
車体を降ろしてポタポタがおさまるまで待ち、ドレンプラグを新しい対策ボルトに交換し取り付けます。ご覧のように、セレクタケーブルのカバーをつけたままでも付け外しが可能になりました。
で、オイル給油口からオイルを給油します。今回使うオイルもリッター200円しないシェブロンのSL20W-50。ヘインズを見たらフィルター交換時は5リットルとのことなので、まず5リットル給油しました。1.3iは内部構造のせいでオイルがなかなか入っていかないので、慎重に注がないとすぐ溢れてしまいます。前回上手くいったので油断していたら2回も(涙)溢れさせてしまいました。慌てるなっつーの。
とりあえず残量全部入れて、その後少しエンジンを回してフィルターケース取り付け部とドレンからのオイル漏れがないことを確認します。仕上げにレベルゲージでオイルの量をチェックしたらやっぱりこぼした分少なかったので、あと約300ccほど追加して作業は終了しました。
ちょっとテスト走行してみました。変速時のショックが小さくなり、オイル交換の効果が実感できました。実感できるということは、交換前はミニに無理がかかっていたということですから、次からはもう少し早めに交換しないとね。
特筆すべきことは、オレは大いなる勘違いをしていたということ。「ATミニのフィルターケースをはずすときはオルタネータをずらす」とずーっと思っていたんです。
だからやりたくても面倒くさそうでなかなかやらなかったんだけど、エアコン付き車両はオルタが付いている場所にコンプレッサーがついていて、そのベルトを緩めたり締めたりするのは極めて簡単なことだった。調整用ボルトですぐに緩むんだよね。オルタネータ本体を動かすと思っていたからバールも用意して気合い入れてたのにあっさり終わりました。こういう勘違いはまだいっぱいあるのかもなあ。やっぱり何でも実際やってみないと真実が見えないわ。
あと、例のキモだと言われているフィルターケースのパッキンのつけはずしも難しいものではないし、そこにケースをずれないようにつけるのも、変形しないように加減してボルトを締めていくのも、最大の注意を払うのはもちろんだけど素人でもできる作業でしたよ。
ATミニのフィルター交換は難しいとよく書籍などに書かれていますが、臆せず挑戦しましょう。交換した結果ドバーッと盛大にオイル漏れしてもいいや!ってカンジで試しにやってみれば、工賃相当額でドレスアップできますよ。