95y Integra1.6 DualCarb.
95y Integra1.6 DualCarb.
1995 HONDA INTEGRA 1600ZX(2000.4〜2003.12)

コレはオレのインテじゃないよ。ネットでみつけて目指していた
アメリカのカッコいい ACURA です。
2000年4月に突発的に購入した。それまでの超々ファミリーカー、トヨタコルサとは180度趣が違うこのクルマ。長年欲しかったんだけど我慢していたところに、突然「2000年沖縄サミット景気」が吹き荒れたのです。連日の信じられない残業と休日出勤の嵐を乗り切り大金を掴んだヘトヘトなオレは、インテグラ目指して宜野湾中古車街道へ走ったのです。
ZXというのはラインナップの一番下、排気量1600ccのツインキャブ仕様で、電子制御のインジェクションに比べれば吹け上がりにもたつきがありVTECとは較べものにならない非力なエンジンなんですが、そこは世界のホンダ製エンジン、それでも高回転域の加速は素晴らしかった!…コルサから乗り継いだからか(自爆)。まあ機関については本来VTEC買わなきゃ駄目なんですが、VTECが載っている車体ってそれなりに走っているからからヤレてるのが多いんだよね。カスタマイズの方向性が後述するスポコン志向だったこともあって走りにはそれほど重きを置かなかったので、さっくりZXのAT買ったのよ。インテグラ業界ではすごい邪道だなこの組み合わせは(笑)。
昨今のLEV流行りの前に設計された車のため、燃費は通勤で平均8キロ、高速長距離移動でも11キロ超くらい。夏のエアコン使用時は更に悪化しました。ATだし(笑)。
四輪ダブルウィッシュボーンなので高速走行時のしっとりした感触がなんとも言えない気持ち良さだった。この乗り心地だけは他の足回りじゃなかなか真似できないと思う。東海岸を辺戸岬まで平均時速80kmで走ったときの気持ちよさと言ったらなかったなあ。普段仕事で足フワフワの送迎カーに乗っているだけにアドレナリンが溢れ出ました。
いつかウェーバーやソレックスみたいなキャブをつけてアメリカンみたいにドハデなチューンナップしてやるという野望を持っていたんだけど…。
スポコン!
時は2001年、インテグラ周辺に昔のヤン車とは一味違うカスタムのトレンドが訪れた!
スポコン。スポーツ根性ドラマではなくスポーツ・コンパクトの略なのね。アメリカ人にとってホンダはスポーツカーのトップブランドだ。そのアメリカで生まれたこのカスタムトレンドはライトチューンのエンジン廻りに、エアロを装着し、デカーイ羽根もつけてかなり大きいサイズのタイヤを履く。それでいて内装はカラーリングに凝ったりオーディオをこれでもかというくらいインストールしてあったりと、いかにもアメリカンな派手派手スタイル。雑誌等で紹介されるにつれて日本でもホンダユーザーを中心に徐々に盛り上がりを見せ始めた。
ワイスピ!
その後人気を後押しした映画「ワイルド・スピード」の影響で、スポコントレンドはホンダ車だけではなく他のスポーツカーにも及び、専門誌も出るなど最盛期を迎えることとなる。
この映画、インテグラだけでなくスポーツカー好きだったら是非見てください。1と2があって物語は繋がっていないので(主人公は同じで、1で警官だった彼は2では退職しているという設定だけはある)どっちから見ても楽しめます。この映画を見ると、なぜスポコン専門誌に出てくるグラビア美女達がB系ヒップホップっぽい格好をしているのか解ると思います。
アキュラ
インテグラはこの時すでにマイナーチェンジされていて、丸目四灯だったファニーフェイスが異型角目二灯になってしまっていたのだが、アメリカでは丸目が人気らしくモデルチェンジ後も顔が丸目のままだったという。
当然スポコンカスタムの中心も丸目のアキュラ(インテグラのアメリカでの車名)。丸目が大好きなオレは思い切り溜飲を下げることができたわけである。ふだん「ウーパールーパーみたい」とか「顔がヘンだ」とか言われっぱなしのオレのインテにもついに希望の光が見えたのか!?
写真はまさしくスポコン・インテグラ達。こうして見比べると、黄色が一番スポーツカーらしくてカッコイイ!
そして…
2003年12月24日クリスマス・イヴ。
Myインテは新しいオーナーU子の元に旅立ちました。
見てくださいこの美しい丸目を。
ちょっと憂いを帯びた目をしていますが、きっとこれからもU子が大事にしれくれるから心配ないよ。
たくさんの楽しい思い出をありがとう。そして元気でまたいつか会おうね。インテグラ!